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合気道広島会 広島北道場ブログ

広島市安佐南区スポーツセンター武道場にて毎週 (月)(木)稽古しています。

残身

 合気道の素晴らしさの一つに、試合がない事を挙げられる。
それは競技の道を選ばず、これによる武道精神を重視している。
心技体を調和させ何物にも怯まない精神力を養い臍下丹田に
気を鎮め、中心をしっかりと定め、やわらかな対応、やわらかな動きとなる。
 これが相手に勝つ為だけに、となると特に重要な点である「残身」が
調わなくなる。 技を決めた後も心身ともに油断しない事である。
相手の攻撃能力が失われたと思われても油断した隙に反撃される事が
あり得る。 万一、再攻撃があった場合に備えて身構えることにある。
 したがって、この「残身」がしっかりしていなければ技は、完成しない。

                                     日野
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円転の理

 NHKテレビで “四角い仁鶴が、ま~るく(円く)収めまっせ・・・” とやっている番組がある。
合気道でも正に、この通り。  円くでなく直線的な捌きでは決して技は完成しない。
合気道の基本技術は、円転にある。 相手の動き、勢いを利用して制する。
  「円く収める」 だ。 その為には、どの方向からでも対応できる洞察力、正しい構え
体捌き、気の流れを体得するように技術を磨かなくてはならない。
       
                                         日野
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円、回旋、回転 その動きの難しさって

道場生 岡です。
かなり久々の書込です。
下記内容にはハズレもあると思うので、さらっと読み流してください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「合気道の基本動作である“円転”は、円そのもの永遠の動きをなす。
動きが心と一体のものであるから稽古の中でおのずとその・・・・」

これは日野先生がこのブログのトップページに書いている言葉。
「円」、「回旋」、「回転」。
人の体でこの円を正確に描くのは実は非常に難しいようで。
正中線を軸にして体を左右にねじる動き。
どれだけ軸をずらさず正確に出来るでしょうか?
こういった回旋が出来るのは環軸関節(頚椎1番~2番の間)と股関節(左右の股関節の動きの合成)ぐらい。
背骨、胸椎や腰椎もねじれるようなイメージがあるかもしれませんが、腰椎は構造上ほぼ回旋できません。
胸椎は回旋しやすくは出来ているのですが、如何せん肋骨が邪魔で回旋が妨げられています。
そうなの???と思うでしょう。
実際は少しの回旋に側屈と言う動きが組み合わさる事で、大きく回旋しているように見えるので。
側屈。つまり横に倒れる動きが入るため回転の軸がずれてしまい、もう正確な回旋ではありません。
軸が傾くため相手をひっぱる動作につながり、相手に力で抵抗される事になります。
まっすぐ立った状態で左右に体をねじる時、軸をずらさずに正確に回転するには「股関節のみを動かす」と言ってもいいと思います。
この股関節で回旋できる範囲も、左右のつま先の角度でかなり変わってきます。
左右のつま先を内側に向けた場合と左右のつま先で90度の角度を作った場合と、90度以上広げた場合。
股関節の回旋できる範囲を比べてみると、90度が一番可動域が広く、それ以外だとだんだん狭くなるのが感じられると思います(わかりにくいので、体が傾かず正確に回旋できる範囲を感じてみてください。股関節のロックする感じもわかると思います)。
つま先で90度を作るように立つと、個人差はあるでしょうが作った90度の範囲内は正確に回旋させることが出来ると思います。
この90度の回転を足捌きで向きを変えながら4つ繋げると、「ハイ!360度・円の出来上がり」。
つまり足元が止まって居着いていると、正確な円は描けないと言うことになるようです。
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イメージトレーニング

 子供の頃、先生に予習復習の大切さをよく教えられたものだ。
 指導者や使用道場の都合、予定もあると思うが週一回の稽古しか
出来ない人もいれば、週に4~5回の稽古が出来る恵まれた人もいる。
反復練習は、必要な事であるが最近では、D.V.Dやネット動画など
参考になる資料も色々あるので、大変理解が深まる。
 特に、稽古の出来ない日には、順を追ってのイメージトレーニングだ。
これが後々、自分にとって大きな肥やしとなり、血となり肉となるのだ。

                              日野
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肩取り正面打ち。正面を打つのは誰?

 岡です。
肩取り正面打ち〇〇と言う技。
ずっと受けが正面打ちをしてくるのを取りが捌くのだと思っていました。
今日たまたま見ていた合気道関係のホームページに、
「肩取り正面打ち」ですが、正面を打つのは誰でしょうか?
1.肩を取った受けが、取りの正面を打つ
2.肩を取らせた取りが、受けの正面を打つ
答えは、間違いなく2.です。
と書かれていてビックリ!
エッ!そうだったの?
合気道上達BOOK」にも書かれているそうなので早速調べてみると、
【例:取りが右半身】
受けが左手で取りの右肩をつかむ。取りは受けの側面へ入身しながら、右手刀で受けの面を打ち、受けは右手刀でこれを受ける。
と書かれていおり、道主の分解写真もそのように写ってます。
いまさらながら大きな勘違いをしていたようです。
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合気道 崩しの研究

最近だいぶ崩し方の感覚がわかってきたつもりなのですが、 なかなかこれを人に説明するのが難しい。
なるべく簡単に説明できるようにと色々考えているのですが、 なかなかうまく伝わりません。
間違ってるのかな?と思い、
昨日妻にそれを説明してやらせて見ました。
そういえば妻が合気道の稽古に付き合ってくれるのは、 2年ぶりぐらいです。
以前は技をかけようとすると痛いらしく、「もうイヤだ」と言われて それ以来付き合ってくれなくなりました。
まあそれで結果なのですが、 2分ぐらい理屈を説明して私に技をかけさせると、 見事に崩されました。
私が妻の手首を動かないようにガッチリ握っていても崩れます。
先入観がないからか、女性は力ずくで崩そうとしないからなのか わかりませんがうまく行きました。
って事は私の説明もあながち間違いではないようです。
もう少し説明の仕方をわかりやすく工夫できないかと思い、 書いて見ます。
まず適当な柱を見つけて、左手、左足前で構えて、左手でその柱をつかんで姿勢正しく構えて下さい。
次にその柱を踏ん張りながら引っ張ってください。
もちろん柱は固定されているので動きませんが、このときの力の踏ん張り具合が 技をかけるときの力ずくでやろうとする動きと同じです。
今度は左足を浮かせて片足で柱を引っ張ってください。
今度は踏ん張りが利かないので、自分の体が柱に寄っていくと思います。
このときのふわっと寄っていく感じが抵抗なく相手を崩せるときの動きと 同じだと感じています。

押すときは逆で、
右足を浮かせて柱を押すと、 自分の体が後ろへ移動します。
柱の場合は固定されてて動かないので、自分の体が前に行ったり後ろへ行ったりする だけですが、この動きを人間にやると、 動かないように踏ん張ってた相手が、私が動いた分だけ相手も同じように動いてしまいます。
例えば「片手持ち四方投げ」。
左手首を相手に握られている状態からスタート。
私としては握られている左手を自分の斜め右前あたりへ引いて、 相手が崩れた状態にしたいのですが、 ただ手を引こうとしても引き返されて動かすことが出来ません。
そこで、柱を引くときと同じように、 左手を引きながら自分も相手のほうへ寄っていくようにすると、 私が相手のほうへよった分だけ、相手も私の方へ寄ってくる。
結果、抵抗なく崩しの位置に相手の体勢をもってくることが出来ます。
これで終わってしまうと、すぐ相手はまた体勢を戻そうとするので、 あとは自分が位置をどんどん変えながら柱を片足で押したり引いたりするのと 同じ動きで崩しを継いでいくと、最終的に四方投げの完成です。

なぜ人間相手だとこのような動きになるのか。
ちょっと専門的な話になるのですが、 姿勢反射の影響だと思います。
人間には常に自分の体勢が崩れないように姿勢反射が組み込まれています。
前に倒れそうになれば後ろへ、後ろへ倒れそうになれば前へ。
右や左に倒れそうになっても同じ。
その姿勢反射をつかさどっているものの1つに、伸張反射というものがあります。
伸張反射とは、簡単に書くと、
「ある筋肉が突然伸ばされると、反射的にその筋肉が縮む」と言うもの。
つまり立った状態で突然前に体が倒れそうになると、 例えばふくらはぎの筋肉は突然伸ばされることになります。
するとこのふくらはぎの筋肉に伸張反射が起き、意思とは無関係(脊髄反射なので)に 縮みます。
その結果、体を後ろへ起こす力が発生し、前に倒れるのを防ぐことが出来ます。
(もちろんふくらはぎだけではなく、他の筋肉にも同様に伸張反射が起きます)
例えば相手を引っ張っている場合、相手も引っ張り倒されないように引っ張り返してくるのですが、 この時に私が相手を引っ張りながら相手のほうへ入っていくと、相手は引っ張っていた動かない柱が 突然自分の方へ滑ってくることになるので、後ろへ倒れそうになります。
その瞬間、姿勢反射(伸張反射など)が起こり、前へ体を戻す動きが発生します。
この前へ戻す動きによって、結果的に相手は私の方へ引き込まれてしまう。
この時、私は相手を難なく自分の方へ引き込み崩す動きへ継ぐことが出来るのです。
どうでしょう?
後半、専門的な内容なので難しいかもしれませんが、前半の柱の実験はなんとなく感じが わかってもらえるのではないかなあと思います。
とまあ、なんやかんやごちゃごちゃ考えていて、だいぶいい所まで来ているのではないかなあ と思っているのですが、まださきがありそうな気がするのでもっと研究するつもりです。

昨日、このことを踏まえて先生の動きをじっくり見させてもらいました。
やっぱりすごいです!
上半身の動きに連動して下半身、特に足の位置がめまぐるしく変化します。
途中までは動きを追いかけられたのですが、早すぎて途中からは動きを見失ってしまいました。
大体私が失敗するときは足が止まってしまうとき。
でも、先生みたいにあんなに軽やかにはまだ動かせません
おしまい。
by岡
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入り身と小手返しで初めて分かった事


深田です。
南道場で初めて知った技の事を書きます。

(1)小手返しの裏技での「崩し」

昔から、本部の大師範が、小手返しで、相手を投げる寸前に相手を崩して投げているのを、ビデオやらで
よく見ました。
私には、相手と背中合わせになった時に、相手の腕を引っ張っているように見えていました。
それで、昔ある道場で、小手を極める寸前に相手の手首を引っ張って投げたところ、相手をしていた
高段者(指導者クラス)の人が「小手返しで、相手を引っ張ることは絶対やってはいけないことだ。」
と言われてしまいました。
それからは、小手返しで、相手を崩し泳がせることは試みなくなって、ずっと、大師範の崩し方は謎のままでした。
ところが、このまえ日野先生より初めて分かったのです。
つまり、「引っ張るのではなく、押すということだ」ということです。
昔試みた崩しは、正反対の事をやっていたのです。
合気道では、呼吸法で象徴されるように、引くより押す技のほうが圧倒的に多く、力も少なくて済みます。
目にウロコでした。

(2)入り身で、自分の正面で落とすこと

南道場で稽古を初めて、5か月ほどになり、ようやく日野先生の技が見えてきました。
入り身で、自分の正面で相手を落とすという意味が分かりませんでした。昔からいい加減にやっていた
(一応教わった技をやっているつもりですが)技を思い出すのに必死で、細かいニュアンスをとらえる
余裕がなかったのです。
先生の入り身での倒し方は、ほとんど力がはいっていない。どうしてだろうと思っていました。
少し極端ですが(失礼!)翁先生に近い。
私は、相手の弱い方向に、自分の肩で斜めに落としているのですが、これは少し相手には厳しい。
力を入れずに相手を落とすのは、相手を自分のふところ近く呼び込んで自分の体の中心で落とす。
これが見えたときは、さすがだとうなりました。少し入り身の奥がみえたのです。
ただし、見えたのであって、出来るようになったわけではありません。
「分かった」ということと「できる」ということの間にはかなりの修練が必要ですので念のため。

以上、南道場で初めて分かった点を2点述べました。

合気道は、楽しいし、奥が深い。こんな素晴らしい運動はないのではと思っています。

以上です。                              By   深田
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理屈小僧の合気道研究

また色々と合気道の理屈を考えていました。
まず単純に押し合うと言う動きの絵です。

aiki1.jpg

相手にもたれかかってしまう動作ではなくて、相手を押すという動きの場合、絵のような①~④の力が自分と相手の間に働きあっています。
普通、押してくる相手は②の後ろ足の力を増やしてきます。
それを押し返そうとする場合、自分も①の力を強くします。
力がつりあえば動かない。どちらかが負ければ押し込まれる。
もう少し簡単な絵を書くとこんな感じだと思います。
  
  aiki2.jpg
  
支点、力点、作用点で書きました。
相手が②の力点に力を込めるには、自分の①の力点がそれを受けなければいけない。
自分が①に力を込めるためには支点を作る③(前足)の力が必要。

さてここからは理屈がまだ良くわからないところが多いので大雑把になりますが、
相手を押したいとき、
①や②に力を込めるのではなく、③や④の支点を作っていたところへ力を込める。
支点③と力点①を入れ替えたと言うことなのか、
力点①を消して支点側③のみで動く(③が力点になり作用点が支点になる)という事なのか??
ちょっと上手く説明できませんが、
実際の動きで言うと、
相手を
押す時は:前足で後ろ向きの力を出す
引く時は:後ろ足で前向きの力を出す
右へ押すには左へ、左へ押すには右へ力を出す。
上げる・下げる場合は、作用点の位置によって
「引き上げる」か『押し上げる」
「押し下げる」か「引き下げる」
で変わってくるので、
引き上げるなら後ろ足、押し上げるなら前足で力を反対方向へ出すとなる。


これは、例えばのれんのような非常に軽いものを右手でくぐる場合、
普通は右足に体重を乗せて左向きの力を足で出すのがスムーズな動きだと思うが、これが非常に重いドアを右へ押す場合は、左足に体重を乗せて右方向の力を足で出すようになると思う。
人間相手だと相手を軽いのれんのように扱うと、本当に相手は軽くなり(強い力が出せなくなる)、重いドアのように扱うと、本当に重くなってしまう(強い力で反発してくる)ようです。

こんな感じを踏まえて今週稽古したのですが、
わりといいような感じです。
どうかなあ~~?合っているのでしょうか?
もう少し理論の研究と実技の検証を続けます。

でも、よく考えたら
合気道に入門したときから何度も言われた「正しい姿勢で前足に体重を乗せる」。
だいたい攻め込みながらの技が多いわけだから、この基本を守ってれば上手くいくって事か!by oka
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2019年12月参段取得
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