深田です。
南道場で初めて知った技の事を書きます。
(1)小手返しの裏技での「崩し」
昔から、本部の大師範が、小手返しで、相手を投げる寸前に相手を崩して投げているのを、ビデオやらで
よく見ました。
私には、相手と背中合わせになった時に、相手の腕を引っ張っているように見えていました。
それで、昔ある道場で、小手を極める寸前に相手の手首を引っ張って投げたところ、相手をしていた
高段者(指導者クラス)の人が「小手返しで、相手を引っ張ることは絶対やってはいけないことだ。」
と言われてしまいました。
それからは、小手返しで、相手を崩し泳がせることは試みなくなって、ずっと、大師範の崩し方は謎のままでした。
ところが、このまえ日野先生より初めて分かったのです。
つまり、「引っ張るのではなく、押すということだ」ということです。
昔試みた崩しは、正反対の事をやっていたのです。
合気道では、呼吸法で象徴されるように、引くより押す技のほうが圧倒的に多く、力も少なくて済みます。
目にウロコでした。
(2)入り身で、自分の正面で落とすこと
南道場で稽古を初めて、5か月ほどになり、ようやく日野先生の技が見えてきました。
入り身で、自分の正面で相手を落とすという意味が分かりませんでした。昔からいい加減にやっていた
(一応教わった技をやっているつもりですが)技を思い出すのに必死で、細かいニュアンスをとらえる
余裕がなかったのです。
先生の入り身での倒し方は、ほとんど力がはいっていない。どうしてだろうと思っていました。
少し極端ですが(失礼!)翁先生に近い。
私は、相手の弱い方向に、自分の肩で斜めに落としているのですが、これは少し相手には厳しい。
力を入れずに相手を落とすのは、相手を自分のふところ近く呼び込んで自分の体の中心で落とす。
これが見えたときは、さすがだとうなりました。少し入り身の奥がみえたのです。
ただし、見えたのであって、出来るようになったわけではありません。
「分かった」ということと「できる」ということの間にはかなりの修練が必要ですので念のため。
以上、南道場で初めて分かった点を2点述べました。
合気道は、楽しいし、奥が深い。こんな素晴らしい運動はないのではと思っています。
以上です。 By 深田