合気道の素晴らしさの一つに、試合がない事を挙げられる。
それは競技の道を選ばず、これによる武道精神を重視している。
心技体を調和させ何物にも怯まない精神力を養い臍下丹田に
気を鎮め、中心をしっかりと定め、やわらかな対応、やわらかな動きとなる。
これが相手に勝つ為だけに、となると特に重要な点である「残身」が
調わなくなる。 技を決めた後も心身ともに油断しない事である。
相手の攻撃能力が失われたと思われても油断した隙に反撃される事が
あり得る。 万一、再攻撃があった場合に備えて身構えることにある。
したがって、この「残身」がしっかりしていなければ技は、完成しない。
日野