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合気道広島会 広島北道場ブログ

広島市安佐南区スポーツセンター武道場にて毎週 (月)(木)稽古しています。

崩しの原理を考えてみました

岡です)
昨日に引き続き崩しの原理を考えてみたいと思います。
昨日の内容は、原理というよりは構えや体捌きと言った動きの考察だったので、今回はいつもの私らしく分度器とコンパスを持ちだして原理をこねくり回してみたいと思います。

では図の説明から。
図Aは体重60Kgの青色さんと緑色さんが地面の上で力を出し合っています。
青さんは下へ、緑さんは上へ相手を動かそうと力(筋肉)を出しています。
ここでの力はそれぞれ自分の重さを土台にして出している筋力です。
二人は筋力が同じで、図Aではちょうど釣り合っています。
ここで、緑さんがほんの少し前下方(地面の中)へ潜ったとします(図B)。
すると青さんは、緑さんの出す力の向きが少し変わったのに反応して、自分の力の向きもそれにピッタリ合うように少し変えてしまいます(図C)。
このへんは力を出している時にどうしてもやってしまう反応なのでしょう。
この時、青さんはほんの少し体が伸び上がっていることに多分気づいていません(橙色部分)。
更に緑さんはどんどん潜っていきます(図D)。
青さんは不利になるとは気付かずに、その都度力の向きをぴったり合わせようとどんどん橙色の部分を伸ばしてしまいます。
これは肩が上がった状態や体が伸び上がった状態、あるいはつま先立ちの状態になります。
もうかなり不安定なので力も出ないでしょうね。
ここで注目して欲しいのは、青さんの筋肉aです。
図Dでは図Aの時に比べてかなり縮んでいます。
これを見方を変えると、青さんは自分の力を使ってわざわざ自分の体勢を不利な位置に移動させたとも見れます。
実際には緑さんが地面に潜るわけにはいかないので、体を移動させながら全身の関節をうまく使ってこの体制に持っていくことになります。
座技呼吸法で、うまくいくと相手が軽く上へ持ち上がるのはこんなかんじかな?
この図は、立って相手に手首を持たれている状態を上から見た図と考えても大丈夫です。
取りは緑さんで、受けが青さん。
緑さんはしっかりと自分の位置を体全体で移動し変えているのに、青さんはその場に踏みとどまって力を出そうとしているので、どんどん体勢崩れて(体が反ったり腕が伸びたり)しまっています。
ということは、青さんも緑さんと同じように体全体を移動させれば技にかからないということになりそうです。
ちなみにこの説明は、自己完結する力には効果はありません。
例えば手をにぎる力(握力)や両手のひらを合わせてグッと押す力などのように、重さがなくても出せる力です(相手がいなくても出せる力)。
例えば相手に両手のひらで顔を挟み潰されそうになったら、潰される前に右や左などどこかの方向に力を加えて、それに相手が反応して押し返してくる力を使えば、体勢を崩し力が入らないようにすることができると思います。
これでおしまいですが、この内容は頭で考えた原理なので、私がうまく出来るというわけではありません。
やって見せてみろ!と無理難題は持ちかけないでくださいね。
以上
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中心を相手との接点に結ぶ

岡です。
久しぶりのカテゴリ「技の探求」での投稿です。
以前はああだこうだと崩しの原理を考えてはブログにアップしていたのですが、最近はとんとご無沙汰で。
研究していなかったわけではないのですが、あれこれ考えているうちにどう書いていいのか解らなくなってしまい、こうやって図解で描くのは2年ぶりぐらいになってしまいました。
今回は「自分の中心を相手との接点に結ぶ」というテーマで話を進めていきます。
中心ってどこなのか?・・私も明確にはわからないのですが、合気道の構えを考えると「相手に向かって足を前後に開き、前足のつま先は相手の中心を向き、後足は前足とほぼ直角となり、前足の踵が後足の中央線上(土踏まずの辺り)にくる。そして顔とへそは相手を向き、前の肩を引く構えである。(佐々木合気道研究所より)」とあるし、日野先生もヘソの向きのことをおっしゃっていたので、中心=ヘソ(腰)と言うことで良いのだと思います。

図は上から見た様子です。
「片手持ち」の状態で、赤い矢印はヘソ(腰)の向きです。
図1と2で両肩が正面に向いているのと右へ向いているような図に見えますが、これは肩ではなくて腰と思って見てください。
(図はわかりやすいよう簡略化して書いているので、細かいツッコミはしないでください(^^))。

図1は合気道の半身の構えをとり、ヘソの向きも相手に向いています。
図2は顔だけは相手に向いているのですが、足の位置もおかしくヘソの向きも右へ向いてしまっています。
この図で例えば「片手持ち四方投げ(表)」をやるとします。
中心を合わせた図1の状態から合わせた中心がずれないように体捌きを行うと、力の強い人に持たれても割りとうまく四方投げができるような気がします。
でも、中心のずれた図2の状態からそのまま四方投げをやろうとすると、右斜め前へ進んで行く時に中心よりも左側にある相手との接点を中心へ向けて引っ張ってしまい、抵抗されたり手が切れてしまってうまく技がかからないのではないでしょうか。
特に入門して少し経つとその傾向が強く現れるように思います。
だぶん、技の動き方を覚え、技の方向へ体が先走って開いてしまうからだと思います。
コツとしては片手だけで技をやろうとせずに、両手を中心に構えるようにして技をやるとわりかし上手くいくのではないでしょうか?
今回はここまで。
久しぶりに自分の過去に書いた内容を読み返すと、結構的はずれなことも書いており、なんだか恥ずかしいのですが、こうやっていろいろ試行錯誤してきたのだなあとしみじみ思い返しました。(今回の内容もあまりあてにはしないでネ)
以上
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動画の紹介

岡です。
動画をいくつか紹介します。





先日参加してきた講習会の多田宏 師範(九段位)の若いころの映像と、開祖と吉祥丸先生(二代目道主)の映像です。
今までYouTubeでいろいろ見てきたのですが、この映像は初めて見ました。
こちらのホームページに掲載されていました。
http://www.guillaumeerard.com/aikido/videos/rare-1957-aikido-demonstration-by-o-sensei-et-al
他にも面白そうな映像や、師範へのインタビューなど載っているサイトでした。
但し全文英語ですが。

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合気道 応用の技

 以前にも触れた 開祖語録に  “歩けば即ち技となる”  がある。

 基本形の技は毎回必ず稽古しなければならない事は当然である。

 応用技の稽古になると、相手がどの方向よりどの様に攻めてくるのか
分らないのであるから あまり型にはまった動きではうまく捌けない。
言うなれば 自分の位置と相手の動きにより機に応じた反応をする。

 天性の素質と、稽古による後天的に培った双壁の果実なのだ。

次第に、決まった形にこだわらず、順次変化して行く事である。

                    ひの
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初心者にもお勧め「もっとうまくなる!合気道 」植芝守央 (著)

岡です。
広島北道場にも新しい方が入門したので、以前にも紹介したかもしれませんがお勧めの本をご紹介。
「もっとうまくなる!合気道 」植芝守央 (著)


道主の本は他にも沢山ありますが、この本は特に初心者にはわかりやすい本だと思います。
技の解説もわかりやすく、足運びがイラストで記載されており動き方がイメージしやすくなっています。
各図書館に一冊づつぐらい置いているので、興味があれば一度読んでみてください。
以上

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技に捉われない

 “捉われる”とは一途になる事 又、一心不乱になるが為の様に見える。
しかし、そうではない。 それは、集中心が足らず精神に究虚があるからだ。

   すこし、漢語らしく表現すれば

 “技に捉われない”とは、その技を中心に四方八方・天地すべてを洞観し、
大局の全面を洩れることなく己の視界に入れ 全てこれに霊犀の心眼
(れいさいのしんがん)を注ぐ事である。

                          ひの
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物理学で合気に迫る 身体「崩し」の構造 を読んで

先輩に借りた本「物理学で合気に迫る 身体「崩し」の構造・・・保江邦夫 (著)」
を読み終えたので感想を。

難しい物理学の法則をわりとわかりやすく書いている本でした。
・力の作用点を移動させる
・力の支点を移動させる
・力の作用点を察知させない
・慣性モーメントの大小
・二重回転の威力と腕のローラー回転
・慣性の法則と慣性力
・内力と外力の違い
・重力を活用
などは私も今までに同じようなことを考えてきたので、
もう一度自分の考えてきたことを再確認するようでとても読みやすい本でした。
本にも書かれていましたが、これらの法則すべてが「合気」による「崩し」と言うことではなく、
合気が使えなくても似たような感じで「崩せる」方法と考えればいいようです。
「合気」についてはまた別の本があるようで、そちらを参照となっていました。

「合気」とは何なのか。
今だ明確にはわかりませんが、いくつかの法則を状況に合わせて使い分ける技術ではなく、
突き詰めればたった一つの「法則」であらわされるのだと思っています。
実戦では高速で千変万化してくる相手の攻めに対して、その状況により使う法則を一々変えていては相手のスピードについて行けないのではないかと。
相手がどのように攻めてこようとも、こちらはある法則に則りいつも通りの動きをするだけで相手のどのような攻めも同じように「崩せる」。
理想論かもしれませんが、そんな法則を見つければ、歳をとっても稽古を続けていれば一生上達し続けることが出来るように思います。
その法則が上の中の1つなのか、それとも別の法則なのか。
まだまだ研究を続けようと思います。
ー記)岡ー
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相手の攻撃に合わす

    先日、どうしても 力んで稽古をしている人がいたので…一考。

 “力でねじ伏せる” ことが基本であるならば、先ず毎日バーベルを上げ腹筋を鍛えて
「ポパイ」になる事が一番である。素晴らしい肉体もあった方が良いのは言うまでもないが
 しかし、合気道に限らず相撲や柔道なども技量が無くては押さえる事すらできない。

    24.06.09に “タイミング” と題して投稿しているので、再考して頂きたい。

                      ひの
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1973/01/02
担当:岡篤史
2008年3月合気道入門
2019年12月参段取得
ひとみ幼稚園 長束道場 所属
広島北道場で出稽古
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