道場生 岡です。
かなり久々の書込です。
下記内容にはハズレもあると思うので、さらっと読み流してください。
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「合気道の基本動作である“円転”は、円そのもの永遠の動きをなす。
動きが心と一体のものであるから稽古の中でおのずとその・・・・」
これは日野先生がこのブログのトップページに書いている言葉。
「円」、「回旋」、「回転」。
人の体でこの円を正確に描くのは実は非常に難しいようで。
正中線を軸にして体を左右にねじる動き。
どれだけ軸をずらさず正確に出来るでしょうか?
こういった回旋が出来るのは環軸関節(頚椎1番~2番の間)と股関節(左右の股関節の動きの合成)ぐらい。
背骨、胸椎や腰椎もねじれるようなイメージがあるかもしれませんが、腰椎は構造上ほぼ回旋できません。
胸椎は回旋しやすくは出来ているのですが、如何せん肋骨が邪魔で回旋が妨げられています。
そうなの???と思うでしょう。
実際は少しの回旋に側屈と言う動きが組み合わさる事で、大きく回旋しているように見えるので。
側屈。つまり横に倒れる動きが入るため回転の軸がずれてしまい、もう正確な回旋ではありません。
軸が傾くため相手をひっぱる動作につながり、相手に力で抵抗される事になります。
まっすぐ立った状態で左右に体をねじる時、軸をずらさずに正確に回転するには「股関節のみを動かす」と言ってもいいと思います。
この股関節で回旋できる範囲も、左右のつま先の角度でかなり変わってきます。
左右のつま先を内側に向けた場合と左右のつま先で90度の角度を作った場合と、90度以上広げた場合。
股関節の回旋できる範囲を比べてみると、90度が一番可動域が広く、それ以外だとだんだん狭くなるのが感じられると思います(わかりにくいので、体が傾かず正確に回旋できる範囲を感じてみてください。股関節のロックする感じもわかると思います)。
つま先で90度を作るように立つと、個人差はあるでしょうが作った90度の範囲内は正確に回旋させることが出来ると思います。
この90度の回転を足捌きで向きを変えながら4つ繋げると、「ハイ!360度・円の出来上がり」。
つまり足元が止まって居着いていると、正確な円は描けないと言うことになるようです。