忍者ブログ

合気道広島会 広島北道場ブログ

広島市安佐南区スポーツセンター武道場にて毎週 (月)(木)稽古しています。

合気道 崩しの研究

最近だいぶ崩し方の感覚がわかってきたつもりなのですが、 なかなかこれを人に説明するのが難しい。
なるべく簡単に説明できるようにと色々考えているのですが、 なかなかうまく伝わりません。
間違ってるのかな?と思い、
昨日妻にそれを説明してやらせて見ました。
そういえば妻が合気道の稽古に付き合ってくれるのは、 2年ぶりぐらいです。
以前は技をかけようとすると痛いらしく、「もうイヤだ」と言われて それ以来付き合ってくれなくなりました。
まあそれで結果なのですが、 2分ぐらい理屈を説明して私に技をかけさせると、 見事に崩されました。
私が妻の手首を動かないようにガッチリ握っていても崩れます。
先入観がないからか、女性は力ずくで崩そうとしないからなのか わかりませんがうまく行きました。
って事は私の説明もあながち間違いではないようです。
もう少し説明の仕方をわかりやすく工夫できないかと思い、 書いて見ます。
まず適当な柱を見つけて、左手、左足前で構えて、左手でその柱をつかんで姿勢正しく構えて下さい。
次にその柱を踏ん張りながら引っ張ってください。
もちろん柱は固定されているので動きませんが、このときの力の踏ん張り具合が 技をかけるときの力ずくでやろうとする動きと同じです。
今度は左足を浮かせて片足で柱を引っ張ってください。
今度は踏ん張りが利かないので、自分の体が柱に寄っていくと思います。
このときのふわっと寄っていく感じが抵抗なく相手を崩せるときの動きと 同じだと感じています。

押すときは逆で、
右足を浮かせて柱を押すと、 自分の体が後ろへ移動します。
柱の場合は固定されてて動かないので、自分の体が前に行ったり後ろへ行ったりする だけですが、この動きを人間にやると、 動かないように踏ん張ってた相手が、私が動いた分だけ相手も同じように動いてしまいます。
例えば「片手持ち四方投げ」。
左手首を相手に握られている状態からスタート。
私としては握られている左手を自分の斜め右前あたりへ引いて、 相手が崩れた状態にしたいのですが、 ただ手を引こうとしても引き返されて動かすことが出来ません。
そこで、柱を引くときと同じように、 左手を引きながら自分も相手のほうへ寄っていくようにすると、 私が相手のほうへよった分だけ、相手も私の方へ寄ってくる。
結果、抵抗なく崩しの位置に相手の体勢をもってくることが出来ます。
これで終わってしまうと、すぐ相手はまた体勢を戻そうとするので、 あとは自分が位置をどんどん変えながら柱を片足で押したり引いたりするのと 同じ動きで崩しを継いでいくと、最終的に四方投げの完成です。

なぜ人間相手だとこのような動きになるのか。
ちょっと専門的な話になるのですが、 姿勢反射の影響だと思います。
人間には常に自分の体勢が崩れないように姿勢反射が組み込まれています。
前に倒れそうになれば後ろへ、後ろへ倒れそうになれば前へ。
右や左に倒れそうになっても同じ。
その姿勢反射をつかさどっているものの1つに、伸張反射というものがあります。
伸張反射とは、簡単に書くと、
「ある筋肉が突然伸ばされると、反射的にその筋肉が縮む」と言うもの。
つまり立った状態で突然前に体が倒れそうになると、 例えばふくらはぎの筋肉は突然伸ばされることになります。
するとこのふくらはぎの筋肉に伸張反射が起き、意思とは無関係(脊髄反射なので)に 縮みます。
その結果、体を後ろへ起こす力が発生し、前に倒れるのを防ぐことが出来ます。
(もちろんふくらはぎだけではなく、他の筋肉にも同様に伸張反射が起きます)
例えば相手を引っ張っている場合、相手も引っ張り倒されないように引っ張り返してくるのですが、 この時に私が相手を引っ張りながら相手のほうへ入っていくと、相手は引っ張っていた動かない柱が 突然自分の方へ滑ってくることになるので、後ろへ倒れそうになります。
その瞬間、姿勢反射(伸張反射など)が起こり、前へ体を戻す動きが発生します。
この前へ戻す動きによって、結果的に相手は私の方へ引き込まれてしまう。
この時、私は相手を難なく自分の方へ引き込み崩す動きへ継ぐことが出来るのです。
どうでしょう?
後半、専門的な内容なので難しいかもしれませんが、前半の柱の実験はなんとなく感じが わかってもらえるのではないかなあと思います。
とまあ、なんやかんやごちゃごちゃ考えていて、だいぶいい所まで来ているのではないかなあ と思っているのですが、まださきがありそうな気がするのでもっと研究するつもりです。

昨日、このことを踏まえて先生の動きをじっくり見させてもらいました。
やっぱりすごいです!
上半身の動きに連動して下半身、特に足の位置がめまぐるしく変化します。
途中までは動きを追いかけられたのですが、早すぎて途中からは動きを見失ってしまいました。
大体私が失敗するときは足が止まってしまうとき。
でも、先生みたいにあんなに軽やかにはまだ動かせません
おしまい。
by岡
広島ブログランキングが上がるので1日1回クリックしてね。
広島ブログ

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

ブログ内検索

最新のコメント

[2016/06/22 わだ]
[2015/11/27 E・Y]
[2015/11/24 和田]
[2015/09/05 和田]
[2015/06/29 わだ]
[2015/06/16 岡篤史]
[2015/04/21 和田]

記事投稿について

道場生のみなさんへ

ID,パスワードをご存知の方は、下のリンクの「新しい記事を書く」か「管理画面」よりログインし記事掲載下さい。
ご存じない方や方法がわからない方は、ブログ上部の「問合せメール」から氏名、記事内容を書いて送信下されば後日管理者が掲載します。

内容は日記レベルで十分です。気軽に投稿ください。

アーカイブ

ブログ管理担当

oka
年齢:
51
誕生日:
1973/01/02
担当:岡篤史
2008年3月合気道入門
2019年12月参段取得
ひとみ幼稚園 長束道場 所属
広島北道場で出稽古
My Blog:リンク
My HP:リンク

忍者広告

PR