~ダメダメ門下生の初心者の視点②~
稽古を重ねるごとに思う。
『難しい』『上達しない』と・・・
先日の稽古で、合気道は何故こんなにも難しく上達しないのかについて、あるひとつのことに気がついた。
僕はこれまでスポーツは、テニス、野球をそれぞれ15年くらいやってきた。
テニスはサーブ&ボレー、スマッシュ、フォアハンド、バックハンドなど、いずれも右手にラケットを持ち相手コートにボールを打ち返す。
野球も右投げ右打ちだ。
当たり前のことだが、これは僕が右利きだからだ。
しかし、合気道にはこの右利き、左利きという概念がない。
左半身で構えて(左足が前、右足が後ろの基本姿勢)ひとつの投げ技をかけるとする。
その同じ技を今度は右半身で構えて、左半身の時と左右対称にまるで鏡に写したかのように寸分たがわぬようにかけないといけないのだ。
これは、右利きのテニス選手に左手でラケットを持って試合しろというようなものだ。
テニス歴15年のキャリアがある僕でも、左手でテニスをしたら、小学生相手でも絶対に勝てない。
そもそも打てるはずがない。
右利きの人間に、右手で書いた文字を左手でも寸分たがわぬように綺麗に書きなさい、という武道が合気道なのだ。
注)あくまでも初心者の稚拙で勝手な解釈です。
そして、合気道の難しさのほんの一部分でしかありません。
稽古が終わり、この世紀の大発見を自信タップリに
「合気道は右利きの人間に、いきなり左利き、いや、両利きになれ!と言うようなもので、だから難しいんですね!」
と言うと、道着を脱ぎながらの
橋本四段「えっ!今ごろ気がついたん?」
「今ごろ気がついたん?」「今ごろ気がついたん?」「今ごろ気がついたん?」
・・・ガーーーーーーーーーーーン!
橋本先輩、今の言葉・・・
今日投げられたどの投げ技よりもダメージ受けたんですけど!
なんなら心の関節、完全にイッちゃったんですけど!
どうやら合気道の高段位ともなると
精神を破壊する技も会得しているようだ。
恐るべし合気道・・・ 合気道初心者の稽古は、まだまだ果てしなく続く・・・
ダメダメ門下生 モチカワ