~ダメダメ門下生の初心者の視点③~
投げ技の稽古を繰り返していると、たまに相手の気と自分の気が
『 ピタッと噛み合った! 』
と感じる時がある。
そんな時の技の斬れ味は抜群に鋭い。
筋力によるチカラなど必要としない。
気を合わせることができれば相手は為す術もなく豪快に、そして華麗に投げ飛ばされていく。
気を合わせる武道
これこそがまさに合気道なのだ。
こ、これだ! ついに!
オレは合気道の極意を極めた!
我、ここに覚醒す!
天才合気道家、北道場に降臨!
っても、まあ
・・・
投げ飛ばす方じゃなくて
投げ飛ばされる方 なんだけれども・・・
( 投げ飛ばす方で覚醒しなきゃ意味がない )
つまり、オレが気を合わせたんじゃなく、投げ技をかける先輩がオレの気に合わせたということであって、やっぱ先輩スゲーなという話。
あぁ、師匠・・・
気を合わせるってなんですか?
そもそも【気】ってなんですか?
「 まあ真面目に15年くらい稽古を続けりゃ、合気道というものが少しだけわかるようになるわい、少しだけのぉ。わっはっは! 」
日野師匠 談
じゅ、15年・・・
す、少しだけ・・・
オレはとんでもねー武道に片足突っ込んでしまったのかもしれない。
天才合気道家への道のりは暗夜行路だ。
ダメダメ門下生 モチカワ