合気道の話ではなく少し方向が変わった様でもあるが、何れ又
元に戻そうと思っている。興味のない人は、軽く通過して頂きたい。
前回投稿した “運命を変える” に似通ったものがあるので紹介する。
それは、あまり馴染みのないであろうと思われる 中国 荘子の漢文にある。
もちろん、類似のものは沢山あると思うが…。
荘子が、山中できこりに出会い
その枝葉盛茂なる木を伐採しないきこりに、なぜその木を切らないのか? と問えば
きこり 「用ゐるべき所無し」と言う。
荘子曰く 「この木、不材を以てその天年を終ふるを得たり」
(つまり、使える材でないので切られずにすんだ)
その後 荘子は、山を下りて友人の家に泊まり 馳走になることになった。
召使いが 「鳴く鳥と、鳴かぬ鳥のどちらを殺しますか?」と聞く
友人は 「鳴かぬ方を殺せ」と答えた。
使い道がある方が良かったのか 又は、利用価値がなくて良かったのか
いずれにしても、時により禍から逃れる事はできないとの教えではなかろうか
材と不材の間は“似て非なる物”とも書いてある。
一般的には無用と思われている物でも、どこかでは必ず役に立って
いるものだとの意味もある。
ひの