岡です)
合気道の呼吸力は、主に手刀(てがたな)を通じて発揮されます。手刀と言っても使うのは手刀部だけでなく、肘より先の部位、主に橈骨部、手刀部、掌底部、尺骨部の全てを使います。手刀を生かすときは、腕の力だけに頼らず、全身の動きと合わせることで、手刀を生かすことが出来ます。
手刀には「打つ」「突く」「回す」「払う」「受ける」「ひねる」「引く」「つかむ」など様々な操作法があり、これらを利用しながら受けの体勢を崩し、制していきます。
ここでは主な手刀の操作法、生かし方を紹介します。
(参考資料 技を極める合気道)
手刀の生かし方)
1、打つ
正面打ち、横面打ちなど。
2、下へ払いつつ突き出す
天地投げ(地)、内回転投げ、外回転投げなど。
3、内回転して受けをつり出す
内回転投げなど。
4、外回転して受けをつり出す
外回転投げなど。
5、受けの手刀を制する
横面打ち一教など。
6、らせん状に振りかぶる
天地投げ(天)など。
7、転換し受けの力を流す
8、受けのつかみをはずす
受けに手首をつかませ、取りは入身しながら肘を折りたたむようにして手刀を返す。
つかんでいる親指と他の4本の指の間を手刀が通るようにする。
9、両手刀を生かしてつかみをはずす
受けに手首をつかませ、互いの両手の間に手刀を差し込む。
差し込む手刀は、受けの手首部分に押さえ気味に密着させ、差し込んだ手刀が、受けの腕から離れないように切る。