岡です)
受けの攻撃に対してさばく動作を「体さばき」といい、すべての技法で用いられるため、正しく習得する必要があります。体さばきの基本になる3つの動きが「入身」「転換」「転身」です。そのうちの入身とは、受けの攻撃線をはずし、前進して死角に入る動きです。足と手の動きを合わせることがポイントになります。
ここでは、基本的な入身の方法とそのポイントを紹介したいと思います。
(参考資料 もっとうまくなる合気道)
入身)
左相半身片手取りからの入身
1、左半身に構える。
2、受けが足を踏み出しながら、取りの左手首をつかむ。
3、手首をつかませるのと同時に右足を踏み込み、受けの側面に入身する。
4、受けの背中までしっかり入り、左足を引き付けて半身になる。
正面打ちでの入身
1、左相半身に構える。
2、受けが正面打ちで手刀を振りかぶりながら前進。
3、受けが振りかぶるや、左手刀で正面打ちを制しつつ、側面に入身。同時に右手で受けの首を狙う。
4、左手刀を切り下ろしながら受けの背後に入り、半身になる。(片手取りと同じ体さばきと覚えておく)
ポイント!
入身の体さばきは、前足に体重を乗せ、重心を前に移動させながら受けの攻撃線をはずし、すばやく側面に入ること。側面は受けの死角になり、受けの視野から消えることが出来る。また、取りにとっては受けが自分の目の前に位置する有利に位置取りとなる。正面や側面から見て、受けと体が重なるぐらい深く入るようにする。