子供の頃から俯瞰する感覚をよく頭に描いていた気がする。 人は死の間際にも
これを感じるらしい。 あの世を言えば 行きかけて戻った人は居るようだが
行った人が未だ帰ってきたと言う話を聞いたことがない。それは、あの世ほど素晴
らしい処は無いからだろう。
当時の我が家の南側には1/50,000の地図にやっと名前が載る程度の山がある。
中学生になった頃、父と共に一日がかりで木をわけ草をわけやっとの思いで その
頂上を目指した。そこには、宮島の山頂に幾つもある様な大きな石が一個だけ鎮座。
石の上に父と よじ登り我が家を見た当時の思い出もWっているのかも知れない。
俯瞰とは、上空より地上全体を見下ろす鳥の視点であるが、この先の人生にはその
俯瞰に加え「大局的な観点に立つこと」が重要である。 これには、ただ見下ろす
だけではなく、これからの未来予測の判断の意も含んでいる。
“木を見て森を見ず”になっては意味が無い。
日野