合気道では、呼吸力という言葉をよく使う。これは相手と自分が一体となり溶合することだ。
一体化する為には、力を抜かなければならない。
しかし力を抜いて相手を制するという事は、非常に難しい。
難しいから極意といわれる所以だ。 力が抜けた時の技力が、真の強さといえる。
それは、体力のある人ない人にかかわらず出せるものだ。
力で相手を倒そうとする心からは、呼吸力は絶対に出ない。
幼児を抱いている時など、起きている時には重さを感じないが寝てしまうとかなり重く感じる。
この事から力を抜くと言ってもぐにゃぐにゃではどうしようもないが、気を張った状態で
力を抜くと相手からの重量感を感じなくなってくる。
力まず自然体で、臍下丹田に気を集中し呼吸力をつけるべく稽古をして行きたい。