今週の木曜日の事です。
木曜日は大人数人の他に中学生の女の子が稽古に参加しています。
この日は『後取り』での技を相手をかえながら稽古をしていました。
その女の子と後取りの小手返しの稽古をしている時です。
彼女が私の小手を切り下ろし、つづいて後ろ受身になった私の小手を放さず
もう一方の手刀で私の肘を攻めてうつ伏せにしようとしているところで、
なかなか私をうつ伏せにする事ができませんでした。
そこで彼女に手、腕の位置や手刀での攻める方向など少しアドバイスをしてみました。
ですが私の腕を引っ張って強引にひっくり返そうとします。
ひっくり返りません。。。
あんまり彼女がチカラ任せだったので、私は仰向けになった状態で「じゃもう少し丁寧にしてみ」と言ってみると
私の方が 「あれっ!?」
と感じるほど自動的?にうつ伏せにされてしまいました。
二教で極め、また立ち上がりながら私は彼女に
「相手の体をできるだけ丁寧に扱うようにするといいね。」と言い小手返しの稽古を続けました。
今まで一つの技に入るとき受けに打ってきてもらったり、突いてもらい
そのタイミングや立ち位置など、取りとして注意すべき事だけを考えていました。
さらに最後は受けに対して投げや極めで終わらせ、
受けの体を丁寧に扱うというような事はあまり考えていませんでしたので
ヘンな事を言ったかなと考えていました。
しかし自分の口からつい出た言葉だったのですが
「相手の体をできるだけ丁寧に扱うようにするといいね。」というのは彼女の受をとって感じた事です。
『取りは受けに対してヤッちゃろー!では技はうまく決まらない』と日野師範はいつも仰っておられます。
つい無意識にチカラが入ってしまい、きれいに技がきまらない時がよくあります。
技の研究と 打ってくる受けの体を丁寧に扱うを併せて考えると上達しないかと思うここ数日です。
山住。