道場生 okaです。
合気道の技に「片手持ち転換」と言うのがあります。
毎回必ず稽古する技で、シンプルな動きなのですが非常に難しい技です。
動きを簡単に説明すると・・
「取り」は右手を前に出します。「受け」は出された手の手首を左手で掴みます。
「取り」は相手の側面へ入身し右足を軸に体を左に180度回転(転換)させ、「受け」と同じ方向を向く。
(知らない人にはわかりにくいですよね。映像がなくてごめんなさい)
相手も素直には側面へ入らせてくれないので、大体が掴まれてる手首のところで相手の力と正面衝突して入り身できない。あるいは力がぶつからないようにと相手を引っ張ってしまい、結果掴まれている手首が離れてしまう。
私も入門した2年前からこの「転換」には一番時間をかけて練習、研究してきた。
一番最初に習った技だし、一番正解の感覚がつかめない技で、きっとこのシンプルな動きこそ合気道の本質に近いのだろうと感じたから。
さて、この技を先生にやっていただくとと、とても不思議なことが起こる。
こちらも思いっきり動けないように手首を掴むのだが、
その状態から押されるでもなく、引かれるでもなく、非常に自然に側面に入り身されてしまう。
こちらの感覚としては、自分の腕は最初に掴んだ状態から全く動いてないように感じるのだが、実際「転換」後は私の手首は曲がり、肘は落ちているのだ???
一番不思議なのは、わたしの手の平が先生の手首から離れないこと。
他の方だと大体強引に入ってきたり、引っ張ったりする部分が少なからずあるので、こちらがあえて手が取れないように意識的についていってあげないと、すぐ手が取れてしまい技にならないのだ。
さて、わたしが今まで研究してきて、きっとこんな感じなのではないかなあ・・と思っている動きをビデオに撮りました。
動きをわかりやすくするためと、誰でも実験して体感できるように、ボールを使った説明にしました。
こんな感じです。
最初の方の映像はボールを掴んで、そのボールを単純に上や下に押している状態です。
ボールが手から離れてしまいます。かなりしっかり掴んでいても簡単に離れますよ。
あとのほうの映像は、ボールを矢印のほうへ軽く押した状態をキープしながらボールを動かしています。
すると、あら不思議!手がボールに吸い付いたようになって、簡単に動いてしまいます。
わざとじゃないですよ。やってみてください。
この動きなのかなと今の所は思っています。また研究していくと考えが変わるかもしれませんが、
この動かされる感覚はかなり先生に転換される感覚に近いと感じています。
ちなみに、ボールをしっかり持てば持つほどよく効きます。
逆に、ほとんど持つ気が無いような持ち方だと効きにくいです。
・・・・・・・・・記載者 oka・・・・・・