火事場の馬鹿力と言う言葉がある。 これは一旦、生死にかかわる事態が起これば
普段の生活では 到底考えられない強い力を発揮すると言うことだ。
目に見える何かが、作用している訳ではないので理解するのは、なかなか難しい。
合気道であれば、その難解とされている「気を出す」になる。これも重要な追及テーマの一つである。
この“気”は、体力、腕力だけではなく気力や心力を含むもので 全ての人に備わっている無限の人間力だ。
気を上手く出せない人は、出し方が解からないからで、誰でも稽古や鍛錬を続ければ必ず出せるようになる。
合気道の稽古をすれば【火事場の馬鹿力】を出せる様になると言う話ではないが、
万人に偉力の持ち合わせが有りながらそれを利用できなければ持っていない事と同じである。
この“気”を出せるようになってこそ、初めて相手の攻撃力を“0”にすることを可能に出来る。
日野