膝行による技法の事で、立ち技でもなかなか思うような捌きが出来にくいのに
すわり技(膝行)での体捌きは、かなりの稽古を要する。
武士の生活習慣があった頃は、正坐やナンバ歩行などが一般化していたと思われる。
それが基となり合気道などの武術に取り入れられたと考えられ、
その鍛錬法の一つにすわり技を用いられてきた。
現在の時代劇映画などで、合気道の基本とも言える膝行が上手く出来ている場面を
まず見た事がない。
しっかりと膝行が出来て 初めてお殿さまへの拝謁もできるのではなかろうか・・・
すわり技で自由に捌ける様になれば、足腰を鍛えられ重心は安定し移動も
スムーズになり立ち技も容易にできるようになる。
すわり技を見れば立ち技は見なくてもその人の力量は自ずと解かると言われる所以だ。
日野