先日 我々の道場に入門者があり、坐礼の話をしたので思い出した話。
以前(24.07.13)に、この礼法の事を投稿しているので再度の投稿。
坐礼の方法も色々あって拍手(かしわで)を打って頭を下げるとか 打つのは
間違いだとか なかなか 一貫性がないところもある。
これは、大東流合気柔術 近藤勝之宗家代理(当時)のビデオ参考である。
元を正せば開祖盛平翁もこの大東流合気柔術の教えを受けておられる。
* 指導者も生徒も まず一同で正面(神仏また開祖)に礼をする。
これは両手を同時に前について頭を下げる。
指導者は、生徒の方に向き直り
◎ 続いて生徒は、指導者に対しても同じ様に両手を同時に前につき礼をする。
◎ 指導者の方はと言うと、同時ではなく左手をつき、続いて右手をついて
それから頭下げる。 つまり 指導者のそれは、相手や、その他全体を見渡し
その後、礼をする。(指導者の礼の場合も、同時に手をついても可)
指導者が、左手を先に出す理由は、その時点で攻撃された場合には、すばやく
抜刀し対処することが出来るように……と言われている。
当然 教わる方は、神仏や先生・先輩に対する全幅の信頼があるからこそ
何の疑いもなく両手を同時につく訳だ。 “何れの時も 拍手は打たない”
諸説ある様だが、先人を敬う意味でもこれを継承していきたい。
日野