先週、窪寺麻之先生の講習会に行って来ました。
いわゆる達人と言われているような方です。
講習会は実に面白かったです。
先生は85歳で、小柄、歯もないそうですが、大学生や大柄な人達がヒョイ、ヒョイと簡単に投げられていました。
どう見ても、力や体格の差は歴然としていました。そうなると、この現象を説明できるのは、投げる側に達人技があるか、投げられる側が遠慮して跳んでいるか、どちらかということなります。
どちらかを明らかにするため、自分で投げられてみることにしました。踏ん張って、かなりがっちりと先生の腕を掴んみたのですが、ものの見事に高速で投げ飛ばされてしまいました。
先生によると、腕力ではなく「呼吸力」によるのだそうです。その他にも引力(重力)や遠心力も利用されているそうです。
重力や遠心力は分かりますが、合気道でよく言われる「呼吸力」とは何かを自分なりに考えてみました。
実体験を通して出した答えは、呼吸力とは、相手の力が入ってない方向を瞬時に見極めて、絶妙のタイミングでその方向に力を加えることで、最大限の効果を出しているのではないかということです。
さっそく、翌週、試してみましたが、うまくいきませんでした。
理論は合っていると思うのですが…。
片山