開祖は、蹴り技を よしとされなかった。
その理由は 相手を “足蹴” にしてはならないと言う教えが大きくかかわっている。
一般的に手で攻撃するより足でける事は、人を見下すような気持にもなる。
足蹴とは、字のごとく足で蹴る事であるが 「ひどい仕打ちをする」 の意味もある。
合気道では、攻撃される事はあっても難色を示す例が多い。
しかし、合気道の源流でもある大東流や その他の古武道柔術にあっては、
ごく当たり前に行われているのも事実である。
むしろ格闘技形態で蹴りを使用されていない方が少し不自然な様にも思われるが、
我々合気道を引き継ぐ者にとっては、開祖の遺訓を大切にしたいと私は考えている。
何処から どの様に攻めてくるかも分らない多敵に、自分からは蹴りを使用して
攻めなくとも対処できるような技を身につけなければならない。
ひの