合気道は奥が深い。
奥が深いからこそ面白い。
簡単にできてしまうようなもののどこに面白さを見いだせようか。
日野師匠 談
~ダメダメ門下生の稽古日誌③ ~
北道場の経理業務をずっと一手に引き受けてくれていた山住指導員。
長い間 縁の下で汗をかいてくれているからということで、師匠から
「 代わりに経理をやってくれる人はおらんかの?」と話があった。
オレはデキた人間だ!
即座に
「 お役に立てるなら喜んで!」と、快活な声と爽快な表情でもって手を挙げる。
が、まあこれは
・・・
うわべだけの見せかけだ。
( そんなデキた人間じゃない )
これにはオレなりの深い計算がある。
以前師匠から、合気道は奥が深くその難しさからなかなか上達を感じることができないが故に、入門しても1年くらいで稽古を休みがちになり、そしてそのままフェードアウトしていく人が多いと聞いたことがある。
オレは入門した北道場で人に恵まれた。そのおかげで
『 最低でも参段を取るまでは絶対辞めない!』
と誓いを立てて今に至るのだが、参段までの道のりはまだまだ果てしない。
自分に甘いオレのことだ、どうなることか先が思いやられる。
だが経理を引き受ければ、幽霊部員になったり経理の引き継ぎをすることなくフェードアウトなんてマネはできなくなる。
つまりオレは、簡単に辞めることができないようにするために
自分で自分の首に首輪をつけたのだ。
稽古が終わり、
「いや~、これで簡単に辞められなくなりましたよ~」と笑うオレに
「 集めた金持ってトンズラすりゃウハウハよ 笑 」
by 橋本四段
・・・
オレは本当に人に恵まれた、いやいやマジで
( それ捕まりますやん )
注)合気道に限らずですが、参段がゴールではありません。
合気道では
『 初段になって初めて、やっと合気道のスタートラインに立った 』と言われます。
ダメダメ門下生 モチカワ