新聞のある欄に、載っていたので紹介したい。
廿日市市の佐々木英行さんの投稿による。
親戚の葬儀に参列した折、住職がお経を上げた後の短い説教で興味深い話をされた。
「ここに棒があり、生まれた瞬間がこちらの端で、もう一つの端が臨終だとすれば
皆さん それぞれ現在どの位置にあると思いますか」と尋ねられた。
もう還暦も過ぎたし臨終に近い方にあるのかな、と思っていると
「誰もが皆、もう一方の臨終の瞬間にあるのですよ」
その言葉に、意表を突かれながらも 妙に納得した。
多くの人が、平均寿命を物差しにしていると思われるが、個々にそれぞれの寿命がある。
生まれたばかりの赤ちゃんも100歳の老人も次の瞬間には命を落としてしまうかもしれ
ない運命にあるのが、人生なのだ。
そう考えれば、自分が生きていること、家族や知人の存在自体が尊いと思える。
そして一瞬一瞬を精一杯生きよう、自分も他人も大切にしようとの意識が強くなる。
今一度、限りある人生を考えたい。 と結んであった。
日野