岡です。
今回は、「規範 合気道」と言う本に掲載されている、杖取り5種と太刀取り6種を紹介します。
(実は参段の受けを急遽取ることになったので、基本技を思い出しておこうと思って(^.^))
本の写真は載せられないので、文章でざっくりと書きます。
まずは「杖取り」から。
構え。
受けは杖を左半身で構えます(杖は基本左構え)
取りは受けに対して逆半身で構えます。
5つの技全てこの構えから始めます。
受けが杖で中段を突いてくるのに対し、取りは受けの外側面(取りから見て右側)へ入身し当身を入れます。
ここまでは5つの技全て共通。
ここからそれぞれの技へ。
①杖取り 入り身投げ
左手で杖を制しつつさらに入り身し右手刀で切り下すように投げ、杖を取る。
②杖取り 四方投げ
両手で杖を握り後ろ足を進めながら状を振りかぶり、体の向きを変えて杖を振り下ろし投げる。
③杖取り 小手返し
右手で小手を制し転換し小手返しへ。小手と杖を一緒に巻き込むように返して受けをうつぶせにし、肩、手首関節を極め杖を取る。
④杖取り 十字がらみ
右手で杖を下から受けるように握り、左手で上から握ると、受けの手を手前に引き出すようにして振りかぶり、受けの両腕を十字に決め振り下ろして投げる。
⑤杖取り 肘極め
当身を入れた右手で受けの小手を上から握り、左手で下から受けるように握ると、巻き込むように返しながら受けの腕を伸ばし体に着ける。脇を締め肘を極めながら手首関節を曲げ、杖を取る。
とりあえず受けの外側へ入り身して当身を入れるまでは同じって覚えています。
(内側面へ入り身した場合でも技が出来ないといけないようですが、基本は外側面へ入り身するのが普通のようです)
ちなみに、杖は非常に優れた武器のようで。
「突かば槍 払えば薙刀 持たば太刀 杖はかくにも 外れざりけり」と言う古い歌もあるようで、槍、薙刀、太刀の要素を兼ね備えた、千変万化する多種多様な技術を表現しています。
また、精神面の特徴として、「傷つけず 人をこらして 戒しむる 教えは杖の 外にやはある」と言う歌があるそうで、不殺の理念をあらわしているそうです。
次は
「太刀取り」
まずは構え。
受けは右構え正眼中段(右半身)で構えます。
太刀なので反対の構えはありません。
取りは受けに対して相半身あるいは逆半身(技によって変わります)で構えます。
技は6種類。
それぞれの最初の構えと入身する方向と動作の簡単な説明を書きます。
①太刀取り入り身投げ
相半身で構えます。
受けが太刀を振りかぶると同時に受けの外側面(取りから見て左側)に入り身して当身。
受けの首を制し太刀の中柄を握り、内側に返しながら振り上げる。
後ろ足を進めながら中柄を振り下ろし投げる。
②太刀取り 四方投げ
相半身で構える。
受けが太刀を振りかぶると同時に、取りは受けの内側面(取りから見て右側)に入り身して当身。
当身を入れた手で中柄をつかみ、もう一方の手で太刀の峰を抑える。
後ろ足を進めながら、両手で下から切り上げるように太刀を振り上げ、体の向きを変えて振り下ろす。
③太刀取り 小手返し
逆半身で構える。
受けが太刀を振りかぶると同時に、受けの外側面(取りから見て左側)に入り身して当身。
当身の手で受けの小手を制すると、転換して小手返し。
柄と小手を一緒に巻き込むように返して、受けをうつぶせにし、手首、肩関節を極め、太刀を取る。
④太刀取り 肘極め
逆半身で構える。
受けが太刀を振りかぶると同時に、受けの外側面(取りから見て左側)に入り身して当身。
当身の手で受けの小手を上から握り、もう一方の手で下から受けるように握り、巻き込むように返して受けの腕を伸ばし体に着ける。
脇を締めて肘を極め太刀を取る。
⑤太刀取り 呼吸投げ(1)
相半身で構える。
受けが太刀を振りかぶると同時に、取りは受けの内側面(取りから見て右側)に入り身して当身。
当身の手で中柄を握り、転換しながら振り上げる。
前足を進めながら中柄を振り下ろして投げる。
⑥太刀取り 呼吸投げ(2)
相半身で構える。
受けが太刀を振りかぶると同時に、取りは受けの内側面(取りから見て右側)に入り身して当身を入れ、もう一方の手で中柄を握る。
転換しながら中柄を振り上げ、もう一方の腕を受けの両腕の下に差し込む。
両手を振り下ろして投げる。
6つの基本の型です。
しっかりと稽古して技の本質を身に付けようと思っています。
本に載っている通りの基本の構えや入り身する側を書いていますが、反対になってしまっても技が出来るようにしないといけません。
でもとりあえず基本の型6種をしっかり身に付けようと思います。